めまいとその他の病気

耳や脳の病気以外にも、さまざまな病気でめまいは起こります。

このページではその他の病気として、めまいの原因となるあらゆる病気を見ていきましょう。

全身の病気がめまいを引き起こす?

循環器や内分泌系の病気があると、脳の血流が一時的に減少しめまいを起こすことがあります。循環器の病気としては高血圧症や低血圧症、起立性低血圧、不整脈、動脈硬化症、高コレステロール血症などがあげられるでしょう。

また、内分泌代謝系の病気としては高脂血症や糖尿病、パーキンソン病、甲状腺機能低下症(橋本病)などがあります。他にも自己免疫性の病気や更年期障害、目の病気などによってめまいが起こることも・・・。

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ストレスとめまい

現代社会には仕事や人間関係のストレスだけでなく、過労や睡眠不足、不規則な生活などからくるストレスなどあらゆるストレスが蔓延しています。

これらのストレスが蓄積されると自律神経に乱れが生じ、それによってめまいや耳鳴りなどの症状があらわれることも。また、これらが「抑うつ症状」であることも少なくなく、その場合にはうつの治療が必要となります。

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こんな病気がめまいを引き起こす!

ここでは、めまいの原因となるさまざまな病気を紹介します。これらの持病がある人はめまいを起こす可能性があるので、十分気をつけましょう。

高血圧症

血圧が急激に上がると、頭がフーっとするようなめまいを起こします。また、降圧剤(血圧を下げる薬)の服用によって血圧が下がり過ぎ、浮動性めまいを起こすことも。ただし、正常血圧まで下げただけでもめまいが起こることもあります。

低血圧症

脳に届く血液量の減少により、クラッとしたり気が遠くなったりします。これを起立性低血圧(【めまいの原因】参照)といい、めまいの中でも多くみられるケースです。

不整脈

心臓からの血液の送り出しが一瞬止まることによって、脳に届く血液量が減少しクラッとしたり気が遠くなったりします。

低血糖症

血液中の血糖量が減少しすぎるとふらつき、浮動性めまいのような症状を感じます。

心因性めまい

不安や心配事、ストレスが続くとめまいを起こすことがあります。めまいは回転性、あるいは浮動性などと定かではありません。ストレスなどの心因や性格などにより自律神経そのものが影響し、さまざまな症状を引き起こします。めまいに合併する症状は食欲不振や不眠、肩こり、手足の震え、便秘などさまざまです。

頸性めまい

一般的に、首を回したり伸ばしたりすると生じるめまいです。これは首の骨や筋肉、靭帯(じんたい)の異常が起因したもの。めまいに限らず、さまざまな症状を伴うことも少なくありません。

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「めまい症」から除外される病気

強いめまいに悩む人たちが多く受診する「めまい外来」によると、全患者数の約2~4割が体内的な異常が認められない「めまい症」の患者さんだとされています。ここでは、そのめまい症からさらに除外される病気を見ていきましょう。

神経血管圧迫症候群

この病気は三叉神経や顔面、舌や咽頭部の神経付近にある血管が圧迫されて神経症状を起こすものです。軽い頭痛あるいは頭重感をたびたび繰り返えし、治りにくいめまいを訴える患者さんの中にはこの病気と診断される人もいます。原因としては小脳の動脈または静脈の病変にあると考えられていますが、まだ確実な診断法がないことから「神経血管圧迫症候群」と総称されています。

高齢者のめまい

人体のバランスは前庭系と視覚系、体性感覚系の3本柱によって保たれていますが、いずれも年を重ねるとともにその機能は衰えていきます。また、高齢者では脳血流量の低下や頚椎の変性、椎骨動脈での動脈硬化などのために脳(中枢)での信号処理能力も相対的に低下します。さらには老眼や白内障、緑内障といった視力を低下させる目の病気も伴ってくるでしょう。

つまり、高齢者の場合には末梢神経の障害や頚椎変性の進行、平衡感覚の機能低下など多くの原因が複合することによってわずかな体調の変化であっても脳の統合および制御が出来なくなり、めまいを起こすのです。安静状態でめまいが起こることは少ないのですが、朝の起床時などのように急に体を動かしたり歩行したりするとめまいを感じます。

これらはほとんどの場合一過性のものですが、繰り返す頑固なめまいは耳鼻咽喉科や神経内科、整形外科、眼科での検査を重ねながら最も適した治療法が必要となります。